里山
里山の昆虫が、実はかなり危ういものであることを、ほとんどの人は気付いていない。
ただ、昔はクワガタムシが沢山いたのにいなくなったとか、思っている人は多いが、それは、氷山の一角でしかない。
鹿害で、林床は、悲惨であり、ナラ枯れ、独特の炭作りの衰退により管理もなくなり、森は暗くなり、栗の木が切られて。
蝶もカミキリムシも、当たり前だった存在がいつのまにか消えようとしている。
例えば、このウラナミアカシジミ。
こんなありふれた存在も、ナラの若い木が好きなので、森が管理されなくなると消えてしまう。
メスグロヒョウモンは、どのサイトでも、比較的多いと書いてある。
でも、もうクモガタヒョウモンなみにしかいない。と感じる。

トラフツバメエダシャク。
こういう種類は、気にしていないと、ああいつものやつがいるわとなる。
でも、ちょっとずつ違う種類がいるようです。
何より綺麗な種類と、改めて感じます。
野鳥で昆虫を撮っていても撮りやすいムシクイの仲間。
ムシクイは、遠くへとんでいかず、茂みを移動することが多いので、見つけてから野鳥モードにしても、撮れることがあります。
シラケトラカミキリ。
よく行っていた材置場の管理の仕方が変わり、当たり前だった本種も、2年ほど会っていないかも。
まあ、大阪府南部に引っ越して、里山に行くことも減りました。
そのせいもあるのかな。
枯れた木に沢山ついていたこういうゾウムシも、枯れ木がなくなれば、消えてしまいます。
昆虫は、不思議で、消えたと思っていたものがまた、環境が変わると目にしたりします。
里山の昆虫も、環境が変わると消えたと思っていても、また環境が戻ると、残っていたものが戻ってきてくれるのでしょうか?
この記事へのコメント
そうですねぇ、ウラナミアカシジミ、昨年はとうとう見ることができませんでした。
今年は当然のことながら・・・、その前に出てくるアカシジミもまだ見かけていません。
毎年見られていた物を見かけないと一寸寂しいです。
里山は変わってないんですけどねえ。
おおまかには。
でも、よく見ると、少しずつ環境が悪化しています。
よーく目を凝らしてないとわからないようなことなんですが。
アカシジミも見ていないですか?
私も見ていないんですよ。